石窯作成物語
厨房となる場所の改装も進み、いよいよ石窯の構築作業が始まる。
石窯に関してはかなり悩んだ。
石窯で使う薪は大丈夫なのか?目に見えず、臭いもなく、音もしない放射線。
自然界にも存在するらしいが、今の線量はどうなのか?
これからどうなっていくのか?
ガス窯に切り替えるという選択肢が色濃く浮かび上がった。
方向性が定まらない。
薪窯、ガス窯をほいほい切り替える体力はない。
ガス窯になった場合、震災以前のピッツァとは別のものになることを覚悟すべきか・・・
そんな中、ある大学の先生に話を聞く機会にめぐまれた。
震災後、放射線量測定に飛び回っているという。
率直に聞いてみる。ここでNoならガス窯だ。
結果はYes。どうしても気になるなら表皮をけずるという事もありだが、この辺りの薪は問題ないだろうとのこと。(この辺りとは、山元町ではなく仙台である)
そしてその薪を使わせて頂けるという。
それなら組もうや、石窯。
というわけで、窯の絵(本人は図面と呼んでいる)を描き、寸法を入れ、耐火煉瓦の個数を算出。汎用キャスタブルと共に発注。
前は自分で作ったといっても、煉瓦の扱いに慣れた左官屋さんに依存した部分が
多かったが、今回は違う。
足が震えているのは、決して怖いわけじゃない、武者ぶるいってやつだろう。
そう自分に言い聞かせる。
それに不安要素その1であった土台となる下の部分は、プロがやってくれることになったので窯に集中できる。
いざ!!
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